人間はそれぞれ異なる「心のメガネ」で現実を見ている。認知論について。
10,000冊プロジェクト
34冊目
『働く人のためのアドラー心理学
「もう疲れたよ・・・」にきく8つの習慣』
著:岩井俊憲
プロローグ アドラー心理学の基本にふれる より
人間は、それぞれ異なる「心のメガネ」で現実を見る
ーアドラー心理学の基本④ [認知論]
これは
「人間はそれぞれ自分独自の
ものの見方・考え方(心のメガネ)を通して
現実にふれ、意味づけ、行動している」
という考え方。
例えば、同僚に「悪口を言われた」という出来事があったとします。
これに対して、「怒る」人もいれば
「落ち込む」という人もいます。
同じ出来事を経験したとしても
人によって抱く「感情」やとる「行動」は異なるのです。
それは、人それぞれのものの見方や考え方(心のメガネ)が違うため、
「悪口を言われた」という出来事に対する
意味づけ・解釈も違うからです。
ただ、ひとそれぞれ「心のメガネ」が異なるのは当然とはいえ、
「認知が常識とされていることよりあまりにも外れている」
場合は直しましょう、というのが
アドラー心理学の基本的な考えです。
自分独自の心のメガネが歪みすぎていると、
イライラしたり、落ち込んだり
人間関係に支障をきたすことが多くなります。
自分が絶対正しい、という考え方は危険だなと思います。
時には
「心のメガネ」が周りと かなり異なっていないか
見渡してみる勇気も必要。