私たちは、「あるもの」があるから行動している。目的論その二。
10,000冊プロジェクト
34冊目
『働く人のためのアドラー心理学
「もう疲れたよ・・・」にきく8つの習慣』
著:岩井俊憲
プロローグ アドラー心理学の基本にふれる より
人間の行動には「目的」がある
ーアドラー心理学の基本②[目的論]
仕事で嫌なことがあると日曜日の夜、具合が悪くなる
仕事のストレスや疲れという「原因」があるのではなく
「会社に行きたくない」という「目的」があるから体調不良になる。
この目的論と対極にあるのが「原因論」です。
これは
自然科学の「結果」に「原因」があるように
「人間の行動や感情」にも「原因」があると考えるもの。
しかし、「人間の心」は、「自然科学」とは異なります。
人の心に決まった公式があるわけではありません。
「ひどい上司」や「過酷な環境」で働く人間みんなが
「働かない」わけではないのです。
自然科学では
「リトマス試験紙が青くなったのは、液体がアルカリ性だから」
「水が凍ったのは0度以下になったから」
という変わらない法則がある。
しかし叱られて涙を流す、人間の心は
「自分を否定されたように感じて、辛かったから」
「ミスをしてしまった自分が、悔しかったから」
「迷惑をかけた相手に申し訳なく思ったから」
など、人さまざま。
自分の行動はどんな「目的」が伴っているのか?
それを考えれば、ダイエットや依存症の悩みなども
全て解決するんだろうと思う。