由紀子の在り方つづり。

自分と向き合う25歳。感じるままに、軽やかに。

叱られてつらいとき、楽になる考え方。~アドラー心理学「対人関係論」~


 
10,000冊プロジェクト
34冊目
 
『働く人のためのアドラー心理学
「もう疲れたよ・・・」にきく8つの習慣』
著:岩井俊憲
 
 
プロローグ アドラー心理学の基本にふれる より
 
人間は、それぞれ異なる「心のメガネ」で現実を見る
アドラー心理学の基本④ [対人関係論]

 

アドラー心理学の基本の最後、5つ目は「対人関係論」。

これは、人間はいつも

『特定の誰か』

(他者であることもあれば自分であることもある)

を想定して行動している

という考え方。

つまり、「人間の行動には『相手役』がいる」。

 

上司がささいなことで一人の部下を罵倒していたとします。

そのとき社長がやってきて上司の肩をポンと叩きました。

すると、社長にも不愉快な態度で対応するのかと思いきや

後ろを振り返るなり、態度が豹変し

「あ、社長おはようございます。何かご用ですか?」

と、まるで別人のように明るく丁寧にふるまう。

 

「部下」が「相手役」のときは、「こっぴどく怒る」

「社長」が「相手役」のときは、「明るく丁寧にふるまう」

 

「相手役」によって

こういう「行動や感情の違い」がある。

 

怒りという感情には、

「相手を支配したい」

「自分の気持ちを分かってほしい」

などの「目的」があります。

(基本②「目的論」参照)

 

「相手」が誰であろうと、

誰彼構わず怒る人はいないもの。

「人間の行動には、必ず『目的』があり、

『相手役』がいる」

と考えるのがアドラー心理学の「対人関係論」です。

 

 

 

 

職場ではおだやかでニコニコしているけど

家で一緒に住んでいる親に対しては

平気でわがまま言うとか。

(私か・・・)

 

必要以上に叱られたり、

理不尽に責められたときは

相手にとっての自分の立場と

相手が達成したい目的を

考えてみるといいですね。