アドラー心理学の基本二つ目。目的論についてその一。
10,000冊プロジェクト
34冊目
『働く人のためのアドラー心理学
「もう疲れたよ・・・」にきく8つの習慣』
著:岩井俊憲
プロローグ
アドラー心理学の基本にふれる より
人間の行動には「目的」がある
ーアドラー心理学の基本② [目的論]
新入社員が、上司に怒られて不満を感じたとします。
それをきっかけに上司に反抗してばかりで、働かない状態だとします。
新入社員は、「反抗的な態度をとる」のを
「ひどい上司」が【原因】と思っています。
一方、アドラー心理学は
「新入社員が反抗的な態度をとるのは【目的】がある」
と考えます。
新入社員は、心地よい環境で自分の思うように働きたい。
もっといえば、思っていた環境と違うから働きたくない。
「働きたくない」という【目的】がある。
だから、ひどい上司は
反抗的な態度の【原因】ではなく
「働きたくない」という【目的】の手段になっている。
「反抗的な態度をとる」(人間の行動)のは、
「ひどい上司」が【原因】ではなく、
「働きたくない」という【目的】があるから。
こう考えるのがアドラー心理学なのです。
明日につづく。